宇都宮大学長 池田 宰

 宇都宮大学機器分析センターは平成10年に独立組織として設置され、その後、地域共生研究開発センターへの統合や産学イノベーション支援センター先端計測分析部門などへの組織改編を経て、令和3年4月より、研究推進機構の構成組織である機器分析センターとして活動しています。設立以来、一貫して、本学の特に自然科学分野の教育研究の基盤を支える支援組織として機能してきており、現在では、本学の峰と陽東、両キャンパスの多くの分析機器、測定機器類等を集中管理し、その効率的利用や保守管理等を担っています。学内はもとより、学外からも広く利用できる環境を提供し、研究推進とともに、地域貢献にも資する組織として今後も活動を続けてまいりますので、何卒、宜しくお願い申し上げます。

研究推進機構長 横田 和隆

 研究活動を活性化し成果につなげてゆくには、研究者個人の能力がいかんなく発揮され、研究活動が支障なく遂行できるような環境を整えることが重要であることは言を待ちません。大学における研究環境の整備には、施設・設備と研究支援体制の両面がありますが、機器分析センターは、主として理工系の研究活動に必要とされる計測・分析機器の提供と管理運営,使用者支援を担う、教員の研究活動に資する重要な部署であります。さらに学内の高価な機器を共用化して利活用を促進することや、機器の使用ノウハウなどの知見を共有・普及のための中心的な役割も果たしてもらっています。
 研究活動の根幹を支えるインフラとして本学になくてはならない存在であり、頼りになるセンターとして教員・学生が大いに活用してもらいたいと思います。また、大学外からは本センターの意義と役割は見えにくい面もありますが、学外の研究者や産業界の皆様にもサービスを提供していますので、気軽にご利用いただければと思います。

機器分析センター長 松本 太輝

 機器分析センターでは、各種の分析機器をはじめとする本学保有の大型共用設備を活用した教育研究支援を行っており、設備の修理・メンテナンスといった「維持業務」、更新計画の策定や設備導入検討といった「管理業務」、設備の予約・課金処理や利用講習の実施といった「運用業務」等、その業務は多岐に渡ります。また平成29年度に文部科学省が行う先端研究基盤共用促進事業「新たな共用システム導入支援プログラム」に採択され当センター(当時は産学イノベーション支援センター先端計測分析部門)が事業実施部局となったことから、学内に点在する教育研究設備の共用化の推進にも先導的に取り組んでいます。一方、学内利用において余剰となったマシンタイムを有効活用した「学外向け受託分析サービス」も提供しており、「産学連携研究の推進」や「地域活性化の中核的拠点としての機能強化」にも力を注いでいます。
 教育研究設備と聞けばとかく「機器」そのもののみに注目されがちですが、機器を健全な状態で維持しその性能を最大限に活かすための「技術人材」と、これら双方を戦略的に機能させる「マネジメント」との三位一体のアクションが何より重要であると当センターでは考えています。このような当センターの活動とポリシーにご理解を頂き、今後ともご協力を賜れますよう、よろしくお願い申し上げます。